2009.03.01 Sunday
The Background
先週のキャッチボール設立のニュースの件でいろいろお問い合わせありがとうございます。一緒にお仕事したことのある方にしか気にとめてもらえないだろうなと思っていたので、予想以上の反応にボクも驚いています(キャッチボールのリリースがうまかったのなら、尚、嬉しいことです)。
今回の件は、以前のエントリーの最後でも触れていましたが、計画的に設立したというよりも、田中君が引き合わせてくれた新甚氏との出会いがきっかけでした。初対面で即断してしまったので、それで「マネーの虎」と感じさせちゃったようです(苦笑) 新甚氏が当時勤務していた会社を退職する意思を固め、今後の身の振り方を考えていたときに、バスキュール入社を選択肢のひとつとして考えてくれ、面談することになったのですが、彼のキャリアや今後やっていきたいことを聞き、バスキュール内に彼が活躍するための環境をつくるよりも、別法人として自由な活動してもらった方がお互いにとってメリットがあるのではないかと判断し、彼にその提案をしたのです。 その背景には、バスキュールではユーザー数が体験の質に関わる参加型コンテンツをつくる機会が多いことがありました。僕らの制作物のクオリティを担保するためには、そのプロモーションがいつも課題でした。広告代理店さんと一緒にやる仕事ではあまり心配はないのですが、クライアントさんと直接やらせていただく場合、クリエイティブとプロモーションが離れてしまうことが多く、プロジェクトの初期段階から、気兼ねなく相談できるパートナーがいてくれたらと以前から思っていたのです。とはいえ、仕事の受注がまだみえていないのに、既存のバイラルプロモーション会社さん等に相談をもちかけるのはどうしても尻込みしてしまい、結局後手後手になることが多かったのです。媒体を持っている必要は無く、提案に協力してくれるパートナーが必要だったのです。 もちろん、新甚氏を雇ってその機能を社内で持つことも考えてみました。ただ、社内の仕事だけでは数も限られ、専門性も養われないため、近い将来、バスキュール内にいることが彼の妨げになるのは明らかでした。初対面でしたが、しっかり自分の足で走る事のできる若者という印象をうけた新甚氏に「会社をつくってみようか」と提案した訳です。 実は、もっと大きな背景を言うと、「やりたいことがあったら躊躇せずに提案してよ。初対面の人とだってこうして事業化するんだからさ」と、社内スタッフにハッパをかける意味もありました。大阪の件と同様に、近い将来の仕事像を鑑みると、今のうちから会社のカタチをうち破る心構えをもっておきたかったのです。実際問題としては、思い入れのある優秀なスタッフたちに離れられてしまうことを想像すると不安でたまりません。それでも、スタッフのやりたいことを支援し、その後独立することがあったとしても、ゆるやかなネットワークをつくっていける準備さえあれば、優秀な人材とともに互いの可能性を広げていけるはずなので、今回の関連会社設立はボクにとってもよい経験となるにちがいないという考えもありました。同時に、これも年末のエントリーで書きましたが、これまでの延長でWeb制作をするだけでは、ネットの力を生かしきれないだろうという思いもありました。単なるWeb制作会社が新たなコミュニケーションを提案できる機会をもてるのはあと2、3年でしょう。一方でデモを用意することができる制作会社だからこそ、人を動かせる提案ができるのも事実です。今のうちに、バスキュールの専門性を必要としてくれる他領域の専門性を有する組織とネットワークを強化していくことが大切なのではないかと思うのです。 ちょっと脱線してきたのでキャッチボールに話を戻しますが、僕が直接その経営に関わることは考えていません。バスキュールとして、ともによい実績を重ねていきたいと思っています。以下は僕の想像となりますが、当面、専業のスタッフは新甚社長ひとりしかいないため、スタンスとしてはWebコンテンツプロモーションのコンサルティング、コーディネートというカタチになるのではないかと思います。ですから、すでにソーシャルメディア領域で活躍されている会社さんとの連携が重要になります。クロスメディアなコミュニケーションデザインを設計するディレクター/プランナーの方々とのネットワークを強化し、そのうちのソーシャルメディア領域のお手伝いをする仕事をキャッチボールが重ねていってくれたら心強いなと思います。 キャッチボールはその名の通り、皆様のご協力無しでは何もできない会社です。でもボクは、キャッチボールができたことで、ネットユーザーとともにこれまでになかった現象を引き起こせるかもしれないとワクワクしています。 ベタな締めで恐縮ですが、 「キャッチボール、やってみるときっと楽しいですよ」 |